独コンチネンタル、通期売上予想を上方修正

独自動車部品大手のコンチネンタルは3日の2017年1-6月期(上半期)決算報告会で、2017年通期の売上予想を440億ユーロ超に上方修正した。これは2016年通期の売上高を9%上回る水準で、従来予想を5億ユーロ上回る。上半期は、売上高が前年同期比10%増の約220億ユーロに拡大したものの、営業利益(EBIT)はタイヤの原料となるゴムの価格上昇が負担となり、前年同期をやや下回る23億3,000万ユーロにとどまった。

上半期の事業別の業績は、オートモーティブ・グループ部門の売上高が134億ユーロとなり、前年同期を9%以上超える増収となった。EBITベースの売上高利益率は前年同期(8.0%)を上回る8.4%に改善した。

ラバー・グループの売上高は、前年同期(79億ユーロ)を上回る86億ユーロとなったものの、EBITベースの売上高利益率は15.1%と、前年同期(18.5%)を大幅に下回った。上半期は、材料の天然ゴムと人工ゴムの価格上昇が3億ユーロの負担となった。ただ、下半期にタイヤの値上げ効果が現れてくると見込んでいる。通期では、原料価格上昇による負担が当初予想を5,000万ユーロ下回る約4億5,000万ユーロにとどまるとの見通しを示している。

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