米半導体大手のインテルはこのほど、傘下のモービルアイが約100台の自動運転車を投入して米国、欧州、イスラエルで実証試験を実施する計画を発表した。年内にも最初の車両が試験を開始する予定。様々なブランドの異なるタイプの車両で実証試験する。
イスラエルのモービルアイはカメラベースの先進運転支援システム技術を開発している。インテルは3月に同社を買収すると発表した。
今回のプロジェクトでは、米国自動車技術会(SAE)の定義でレベル4の自動運転車の実証試験を実施する。モービルアイが試験車両にセンサーやソフトウエアなどを搭載し、インテルは第5世代移動通信システム(5G)やデータセンターのノウハウなどを提供する。
モービルアイの最高経営責任者兼最高技術責任者(CEO/CTO)に就任する予定のアムノン・シャシュア氏は今回の実証試験について、「地域によって運転スタイルや道路状況、交通標識などが異なるため、地理的な多様性が極めて重要になる。我々の目標は、どこでも利用できる自動運転技術の開発であり、さまざまな場所で自動運転車の試験運転を実施する必要がある」と説明した。