ドイツ連邦陸運局(KBA)が4日発表した2017年8月の国内乗用車新車登録は25万3,679台となり、前年同月に比べ3.5%増加した。ディーゼル車の販売が大きく落ち込んだ一方、ガソリン車や代替燃料車は2ケタの伸びを示した。法人が全体の61.0%(前年同月比2.0%増)、個人は全体の39.0%(同6.0%増)を占めた。1~8月の累計は、前年同期比2.9%増の232万3,785台となった。
8月のブランド別新車登録は、最大手のフォルクスワーゲン(VW)が前年同月比10.9%減の4万3,531台と低迷した(市場シェア:17.2%)。2位はメルセデスで7.5%増の2万6,679台(市場シェア:10.5%)と好調だった。
輸入ブランドでは、最大手のシュコダが12.8%増の1万4,624台を確保した(市場シェア:5.8%だった。2位のセアトは13.1%増の8,934台(市場シェア:3.5%)、3位のルノーは16.9%増の8,848台(市場シェア:3.5%)といずれも2ケタ増の伸びだった。
日本勢も販売を伸ばしており、三菱自(42.5%増)、スズキ(24.6%増)が大幅な2ケタ増、マツダ(6.9%増)、レクサス(6.8%増)、日産(6.1%増)、ホンダ(2.7%増)、トヨタ(1.9%増)も前年同月を上回った。スバルは2.3%の減少だった。
■ 代替燃料車の販売好調、ディーゼル車は低迷
燃料別では、ガソリン車が15.0%増加(市場シェア:58.4%)した一方、ディーゼル車は13.8%減と低迷している。
独自動車工業会(VDA)によると、ディーゼル車の市場シェアは8月が全体の37.7%(2016年8月:45.3%)、1~8月の累計でも40.9%(2016年1~8月:46.7%)にとどまり、大きく落ち込んでいる。
代替燃料車は販売を伸ばしている。KBAによると、8月の新車登録は、電気自動車が2,177台(143.2%増)、ハイブリッド車は6,927台(76.4%増)、プラグインハイブリッド車は2,617台(213.0%増)だった。
液化石油ガス(LPG)車(423台、90.5%増)、圧縮天然ガス(CNG)車(377台、75.3%増)も前年同月に比べ2ケタの増加だった。
■ 8月は輸出・国内生産2ケタ増
VDAによると、8月の輸出は前年同月比13%増の35万7,300台、国内生産も前年同月比12%増の45万9,900台と好調だった。1~8月の累計は、輸出が前年同期比1%減の289万9,900台、国内生産は前年同期比2%減の375万7,300台となっている。
国内受注は、8月が前年同月比1%増、1~8月の累計は前年並み。国外受注は8月が5%増加、1~8月の累計では3%増加だった。