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2017/9/15

企業情報 - 部品メーカー

ボッシュとマーレ、方源資本にターボチャージャー合弁を売却

この記事の要約

独自動車部品大手のボッシュとマーレは6日、両社が2008年に設立した合弁会社ボッシュ・マーレ・ターボ・システムズ(BMTS)を香港のプライベートエクイティ投資会社、方源資本(FountainVest Partners)に […]

独自動車部品大手のボッシュとマーレは6日、両社が2008年に設立した合弁会社ボッシュ・マーレ・ターボ・システムズ(BMTS)を香港のプライベートエクイティ投資会社、方源資本(FountainVest Partners)に売却する契約を締結した。方源資本はBMTSのすべての拠点と全従業員約1,300人を含む全事業を引き継ぐ。買収価格などの詳細は公表しないことで合意している。同取引の成立にはカルテル当局の認可が必要となる。

BMTSは乗用車および商用車のメーカー向けにターボチャージャーを生産している。ザンクト・ミヒャエル(オーストリア)、上海(中国)のほか、ドイツ南部のシュツットガルトとブライハッハにも工場を持つ。

BMTSの製品は、自動車業界において技術力と品質で高い評価を得ているものの、大手競合に比べると生産規模が小さい。今後さらに市場競争で勝ち抜いて行くためには、投資の拡大が必要になるが、ボッシュとマーレは経営資源を新たな技術開発分野に投入する必要があり、BMTSへの投資拡大は困難と判断した。

方源資本は今後さらにBMTSの事業拡大に投資していく方針を示している。また、ボッシュのモビリティー・ソリューションズ部門の責任者であるロルフ・ブーランダー氏は今回の売却について、「中国と北米市場で成長するチャンスがある」との見解を示している。

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