印アポロ・タイヤズ、欧米自動車大手から新車用タイヤ受注

インドのタイヤ製造・販売大手アポロ・タイヤズは6日、プレミアムブランドのフレデステインが欧米の自動車大手から新車用タイヤを受注したと発表した。すでに出荷を開始している。アポロ・タイヤズはこれまで、交換用タイヤが中心だった。新車用タイヤの受注は同社にとって、欧州事業を拡大する上で重要なステップとなる。同社は4月にはハンガリーに建設した新工場を稼働している。

今回受注したのは、独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の「ポロ」、VW傘下のスペイン自動車大手セアトの「イビザ」、米自動車大手フォードの「エコスポーツ」の3モデルに搭載する新車用タイヤ。

VW「ポロ」には「Snowtrac 5」(冬用タイヤ)、「Sportrac 5」(夏用タイヤ)、「Quatrac 5」(オールシーズンタイヤ)、セアト「イビザ」には「Sportrac 5」(夏用タイヤ)と「Quatrac 5」(オールシーズンタイヤ)、フォード「エコスポーツ」には「Sportrac 5」(夏用タイヤ)を供給する。

■ ハンガリー工場、4月に開所

ハンガリーの新工場は、首都ブダペストから約100キロメートルの距離にあるジェンジェシハラーシに建設した。投資は4億7,500万ユーロ。生産能力は、第1フェーズが終了すると、乗用車および小型トラック用タイヤが年間550万本、大型商用車用タイヤが同67万5,000本となる計画。自社ブランドと蘭子会社のフレデステインブランドのタイヤを生産し、欧州市場に出荷する。

ハンガリー工場は、アポロ・タイヤズにとって6カ所目の工場で、国外では初めてのグリーンフィールド投資となる。欧州ではすでにオランダに生産拠点があり、2カ所目の工場となる。

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