自動車の排気系部品や暖房システムを製造する独エーベルスペッヒャーは9月28日、ポルトガルのトンデラに建設した新工場の開所式を行った。欧州の自動車メーカー向けに乗用車用の排ガス処理装置を生産する。
新工場には、生産・物流棟に加え、オフィスもある。従業員数は、2017年は約120人を予定しており、中期的に550人まで増員する計画。
同工場では、ディーゼル車およびガソリン車向けの排ガス処理装置を生産する。具体的には、総合的な排ガス処理装置、ガソリン車向けの粒子状物質捕集フィルター、触媒コンバーターなどを生産し、スペイン、ポルトガル、モロッコ北部に工場を持つ欧州の自動車メーカーに出荷する。
新工場は、2020年までにフル稼働体制になると、排ガス処理装置の生産能力が年250万システムとなる予定。これは、触媒コンバーターを25秒に1台のスピードで生産することになる。