仏自動車部品大手のフォルシアと仏原子力・代替エネルギー庁(CEA)は9月13日、燃料電池スタックの研究開発プログラムで協力すると発表した。期間は5年。フォルシアは特に、商用車や再生可能エネルギーの貯蔵媒体として燃料電池の需要があると見込んでいる。
CEAは20年以上に渡り、燃料電池スタックやバイポーラプレートなどの主要コンポーネントに関する研究実績がある。これに対し、フォルシアは流体力学や触媒作用に関する専門知識を持つ。両者は協力により、自動車業界のニーズを満たす高性能の燃料電池スタックの開発・量産・販売が可能になるとしている。
フォルシアは燃料電池分野ではこれまでに、高圧水素タンクやバルブの開発でフランスのSTELIA Aerospace Compositesと協力することで合意したほか、同国のAd-Ventaに投資している。