独プラスチックメーカーのロシュリングはこのほど、アジア地域で5カ所目となる生産拠点を中国の瀋陽に開設した。新工場では主にホイールアーチ、アンダーボディパネル、空気弁システムを生産する。約3万平方メートルの敷地に建設された1万6,000平方メートルの複合生産施設では現在81人が勤務している。新工場の投資規模は約300万ユーロ。
新工場の近くには、BMWとBrilliance(華晨汽車)の合弁会社であるBMW Brilliance Automotive(BAA)がある。新工場の開設は、今年1月からBAA向けにプラスチック部品の供給を開始したロシュリングの長春工場の生産が追いつかなくなってきたことが背景にある。ロシュリングのアジア事業担当のゲルハルト・ナイディンガー取締役は、BBAに隣接する場所で生産能力を増強することで最善のサービスを提供すると語る。
ロシュリングは2006年に中国で最初となる工場を長春に開設した。大阪にも合弁工場を持つ。