東レ(東京都中央区)は17日、ミュンヘン近郊に欧州R&D拠点「オートモーティブセンター欧州(AMCEU)」を2018年8月に開設すると発表した。東レグループの自動車関連事業の強化を進める中、欧州における中核的な技術開発拠点として、欧州の環境車向け新素材のR&D機能を強化する。
AMCEUは2階建てで、総床面積は約3,400平方メートル。事務所棟と実験棟(ショールームを含む)で構成されており、事務所は2017年10月に開所する予定。設計、成形、評価の設備があり、新規用途開発にも対応可能なR&D拠点とする。
欧州の自動車メーカーや大手自動車部品メーカーでは、燃料規制に対応するため、自動車の軽量化や電気駆動車の開発を進めている。このような環境の中、東レは炭素繊維複合材、樹脂、フィルムなどの先端素材(中間基材)を提案するとともに、素材の特性を生かすための成形、設計を提案するなど、実験・評価・技術支援を組み合わせた、総合的なソリューションを提供していく方針を示している。