スイスの自動車部品大手オートニウムは中国に4工場とハンガリーに1工場を建設する。同社のマルティン・ヒルツェル社長によると、同社の売上高のうちアジアは現在、全体の約10%にとどまっている。これでは少なすぎるとして、アジア事業への投資を大幅に強化する方針を示している。独業界紙『オートモビルボッヘ』が報じた。
同紙によると、浙江省にはアンダーボディ(車の床下)部品の工場が2018年末に操業を開始する予定。同工場の製品は、ドイツ、英国、中国の自動車メーカーに出荷する。
2018年には、遼寧省にも工場を開設する予定。同工場では、ドイツの自動車メーカー向けに多機能カーペット、ヒートシールド、ボンネットアブゾーバーを生産する。
2017年末には、湖南省の工場が中国および米国の自動車メーカー向けに、カーペット、インナーダッシュ、ホイールアーチの出荷を開始する。
また、山東省煙台市の工場ではすでに、カーペットとヒートシールドの生産を開始しており、11月にも開所式を行う予定。
ハンガリーのコマーロムには、カーペット、ヒートシールド、ホイールアーチを生産する工場が2018年末に操業を開始する予定。ドイツと英国の顧客に製品を供給する。