独軍需・自動車部品大手ラインメタルの自動車部門ラインメタル・オートモーティブは14日、子会社のピーアブルクを通して、東南アジアで大手自動車メーカーから受注を獲得したと発表した。東南アジアでの受注は初めてで、同地域における今後の事業拡大に向けた足掛かりとなる戦略上重要な意味を持つとの見解を示している。
受注したのは、ダイバーターエアーバルブ(空気輸送用分岐バルブ)で、受注規模は合計で約770万ユーロとなる。ドイツ西部のノイスにあるピーアブルクの工場で生産し、2018年末から出荷を開始する。
同社のダイバーターエアーバルブは、最大で摂氏220度の高温に耐えることができる。高圧力への耐久性にも優れ、ターボチャージャーやチャージエアラインに取り付けることができる。また、コンパクトな設計で、エンジンルームへ組み込みやすい利点がある。
ピーアブルクは2004年からターボチャージャー向けのダイバーターエアーバルブを生産しており、自動車メーカーやターボチャージャーのメーカーなどに供給している。生産規模は、2016年が約1,200万個で、拡大傾向にある。これまでに累計で、6,000万個を販売した。