独ZF、自動運転技術の開発強化

独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンは11月24日、ドイツのエンジニアリングサービス会社IEEセンシング・ジャーマニーを2017年12月1日付けでZFグループに統合すると発表した。IEEセンシング・ジャーマニーは自動運転機能向けのソフトウエア開発を得意とする。ZFは同社の買収により、ソフトウエアやアルゴリズムの開発能力をさらに強化することができる。

IEEセンシング・ジャーマニーは、運転支援機能や個々の安全技術を統合した車両の統合安全技術、自動運転機能の開発を得意とする。従業員数は20人で、ドイツ南部のケシングに拠点を置く。主に、自動車分野で豊富な経験を持つコンピュータ科学者や物理学者、ソフトウエア開発者を抱えている。

同社は、ルクセンブルクのコンテルンに本社を置くIEEグループのグループ会社で、これまでZF向けのソフト開発を業務としてきた。今後は、ZFの子会社ツークンフト・ベンチャーズの傘下に入り、「ツークンフト・モビリティ」の名前で事業を継続する。

ZFは、今回の買収により、車両の周辺環境の認識機能や自動駐車機能など、自動運転技術を強化することができる。また、車載センサーや、車車通信、車とインフラ間の通信など、様々な情報を統合する技術も重視している。

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