仏自動車部品大手のヴァレオは11月30日、韓国における長年の提携先であるPHCグループと同国に合弁会社を設立する計画について、当局の認可を得て、手続きが完了したと発表した。両社は2017年2月にすでに、同計画に関する合意を発表していた。
新合弁会社Valeo-Kapecは、自動変速機と無段変速機向けのトルクコンバーターを開発・生産・販売する。従業員数は約3,150人となる予定。ヴァレオが経営権を持つ、同社の完全連結会社となる。売上高は年約10億ユーロが見込まれており、初年度からヴァレオの営業利益に寄与する見通し。また、地理的、製品面、ビジネス上の補完性が高く、調達、製造、研究開発における相乗効果が期待されている。
ヴァレオのジャック・アシェンブロワ会長兼最高経営責任者(CEO)は今回の合弁設立について、自動変速機と無段変速機向けのトルクコンバーターの売上高を2倍に拡大し、当該製品における世界的なリーダーになることができる、とコメントした。また、韓国における存在感が高まり、韓国の自動車大手である現代・起亜との取引が増えることで、アジアにおける売上高が約5億ユーロ増加するとの見通しを示している。