三菱製鋼(東京都中央区)は8日、ドイツのばねメーカー、ゲブリューダー・アーレを買収し、欧州市場へ進出すると発表した。中期経営計画のばね事業において自動車用サスペンション用ばね(巻ばね、スタビライザー)のグローバルサプライヤー化を進めており、今回の買収も同戦略の一環に位置づけられる。
ゲブリューダー・アーレは1904年の設立で、ドイツ西部のリンドラーに本社を置く。自動車などに使われる巻ばねの設計・製造・販売を事業としている。2016年の売上高は2,400万ユーロだった。
同社は、三菱製鋼の出資比率が100%の完全子会社となり、社名はMSSCアーレ・ドイッチェラントに変更する。買収手続きは2018年2月下旬に完了する予定。