スウェーデンの安全システム大手オートリブは12日、電子部品事業部門を分離して新会社を設立し、株式を公開すると発表した。分社化の手続きは2018年第3四半期に完了する見通し。
電子部品事業はレーダーやカメラなどのアクティブセーフティ製品で構成される。エアバッグやステアリングホイール、シートベルトなどで構成されるパッシブセーフティ製品と比べると、技術進歩や市場成長のペースが異なるほか、経営やエンジニアリング、販売などの組織に求められる人材やスキルも異なる。相乗効果も限定的で、成長や研究開発のための投資など、経営戦略が異なることから分社化を決定した。
オートリブの電子部品事業の2016年の売上高は22億2,600万ドルで、2020年には30億ドルの達成を目指している。パッシブセーフティ事業の2016年の売上高は79億ドルで、2020年には100億ドル以上とする目標を掲げている。