浙江吉利控股集団、ボルボに資本参加・筆頭株主に

中国の浙江吉利控股集団(Geely)は12月27日、スウェーデンの商用車大手ボルボに資本参加すると発表した。スウェーデンの投資会社セビアン・キャピタルが保有するボルボの資本8.2%を取得することで合意した。これは議決権の15.6%に相当し、単独で筆頭株主となる。取引成立には、当局の認可が必要となる。ボルボはトラック、バス、建機を製造するほか、エンジンメーカーのボルボ・ペンタも傘下に持つ。

浙江吉利控股集団は2010年に米自動車大手のフォードからスウェーデン乗用車大手のボルボ・カーズを買収した。このほかにも、英タクシー製造のロンドン・タクシー・カンパニー(LTC)、英スポーツメーカーのロータス、マレーシアの自動車大手プロトンを傘下に持つ。

独日刊紙『フランクフルターアルゲマイネ』によると、浙江吉利控股集団は、ボルボ・カーズを買収した経験から、スカンジナビアの歴史や文化に対する評価と理解を深めており、今回のボルボ買収においても現行経営陣の戦略を踏襲する方針を示している。

上部へスクロール