独自動車大手のダイムラーは12月27日、トラック部門ダイムラー・トラックスの2017年の販売台数が前年実績(約41万5,100台)を大幅に上回る46万5,000台となる見通しを明らかにした。2017年1~11月期の販売は42万2,500台となり、前年同期を12%上回った。特に、北米とアジア市場で販売が伸びている。正式な2017年通期の販売台数は、2月1日の年次会見で発表する予定。
1~11月の地域別販売では、NAFTA(北米自由貿易協定)圏が前年同期比12%増の15万600台に伸びた。アジアも18%増の13万2,400台と好調だった。日本は4万700台と、前年同期(4万2,000台)を下回ったが、インドネシア(3万7,600台、54%増)、インド(1万5,200台、26%増)などで販売が伸びている。欧州30カ国(欧州連合、スイス、ノルウェー)は3%増の7万3,600台だった。
ダイムラー・トラックスはグループブランドとして、メルセデスベンツ、ふそう(FUSO)、フライトライナー、ウェスタン・スター、トーマス・ビルト・バス、バーラト・ベンツを抱えている。
中国では、北汽福田汽車との合弁会社、北京福田ダイムラー・オートモーティブ(BFDA)が「欧曼(Auman)」ブランドの中・大型トラックを生産・販売している。2017年1~11月期の中国販売は前年同期比52%増の10万4,600台と好調だった。ただ、同合弁事業の販売台数はダイムラー・トラックスの実績には含まれていない。