独自動車エンジニアリング大手のFEVは、仏パリ近郊にあるバッテリー試験センターを拡張する。増加する開発需要に対応するのが狙い。2018年から稼働する試験センターの広さは約600平方メートル。大容量トラクションバッテリー用の試験設備、最大1,200ボルトのバッテリーパック試験設備をそれぞれ4基導入する。さらにバッテリーやバッテリーモジュールのテストチャンネルを最大300本用意するなどしてリアルタイムのシミュレーションができる環境を整備する。
FEVはエレクトロニクスおよびエレクトリフィケーション(電動化)事業の強化を目指しており、今回のパリ試験センターの拡張もその一環となる。昨年9月には、EV車や高電圧電池の開発を得意とするEVAを買収している。FEVはドイツのアーヘンに本社を置く自動車エンジニアリング企業で、世界40カ所の拠点と約4,700人の従業を抱える。