独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンは軽量化したシートベルトテンショナー「SPR8」を開発した。プラスチック部材の使用により従来比で20%の軽量化を実現し、米ジープ「ラングラー」の2018年モデル向けに初めて量産する。
「SPR8」は衝突時にプリテンショナーが点火し、発生したガス圧がプラスチック製ピストンを押し上げ、その力でシートベルトを巻き上げる。点火からシートベルト作動までは10ミリ秒。この間、ガスの車内流入防止システムも作動する。
またZFはSPR8のほか、アクティブ・シートベルトテンショナー「ACR8」などシートベルトシステム向けのモジュール製品も提供している。「ACR8」は衝突が避けられないと検知された場合にシートベルトを予防的措置として巻き上げ、衝突時の衝撃を軽減する。