メルセデスベンツ、台湾のバス市場に参入

独自動車大手のダイムラーは17日、2018年から台湾でメルセデスベンツ・ブランドのバスの販売を開始すると発表した。今後の成長が期待される東アジア地域におけるバス事業を強化する。

ブラジルのメルセデスベンツ工場から台湾市場の仕様に合わせたシャーシを輸入し、現地の合弁会社MFTB台湾カンパニーがノックダウン生産する。MFTB台湾カンパニーは、ダイムラーの子会社である三菱ふそうトラック・バスと台湾のShung Yeグループの合弁会社で、台湾ですでにFUSOブランドのバスを販売している。

同合弁ではさしあたり、シャーシ100台分をブラジル工場から輸入する。台湾市場向けのバスは、メルセデスベンツの6気筒エンジン「OM 457」(容量:12リットル、出力:315kW)を搭載する予定。

■ 東アジア地域、今後の成長に期待

ダイムラーの商用車部門は、東南アジア地域では台湾、インドネシア、タイ、マレーシア、シンガポール、フィリピン、ベトナムなど18カ国で事業を展開している。同地域の人口は6億2,200万人と、米国(3億人超)や欧州(5億人超)に匹敵する。また、人口の50%以上が30歳以下と、若い世代の割合が高く、長期的に大きな成長が見込まれている。

また、ダイムラーによると、台湾のバス市場(8トン超)は約3,000台と、欧州のスペインやイタリアの市場規模に相当する。

ダイムラーは東南アジア地域に完全ノックダウン(CKD)方式の、商用車組み立て工場をインドネシア、マレーシア、タイ、ベトナム、台湾(2カ所)の6カ所に持っている。

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