独ボッシュ、ベルリンにIoTキャンパス開設

独自動車部品大手のボッシュは17日、ドイツのベルリンにモノのインターネト(IoT)に特化した新拠点を開設した。新拠点には、ボッシュの様々な分野から250人を超える従業員が集結した。従業員数は今後数年以内に約400人に増える予定。同拠点を通して、IoT専門家が、顧客のネットワーク化に関するプロジェクトのコンサルティングやプロジェクトをサポートする。

例えば、インダストリー4.0(工業のデジタル化)、モビリティ分野のネットワーク化、家電をネットワークでつないで管理する「スマートホーム」、エネルギーや交通などのインフラをネットワーク化して生活の質や都市サービスの向上を図る「スマートシティ」などの分野で顧客のIoTプロジェクトを支援していく。

新拠点への投資は、約300万ユーロ。なお、新拠点には、子会社ボッシュ・ソフトウエア・イノベーションの本社も移転した。同子会社はこれまでベルリンの別の場所に本社を置いていた。

■ 工具をネットワーク化する新システムを紹介

ボッシュは新拠点の開設式典で、IoT関連の新システム「トラック・マイ・ツールズ(TruckMyTools)」を紹介した。作業場や建設現場などで工具の場所を常に把握することができるシステムで、中堅の手工業事業者に需要があると見込んでいる。

同システムは、ブルートゥースモジュールを使用しており、携帯端末のアプリやパソコン(PC)で操作することができる。

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