ベクター、ソフトウェア開発のTiming-Architectsを買収

車載用通信ソフト大手の独ベクター・インフォマティックは、ドイツのレーゲンスブルグにあるソフトウエア開発会社Timinger-Architects(TA)を完全買収した。マルチコア対応の車載電子制御ユニット・リアルタイム処理システムのポートフォリオを拡大するのが狙い。ベクターは2016年にTAに49%資本参加しし、「TA Tool Suite」とマルチコア対応のAutosarに準拠したソフトウエア「Microsar」との相互性を最適化するなど協力関係を強化してきた。

TAは今後ベクターの開発ツール「DaVinci Configurator Pro」や「FREEvision」を「Tool Suite」に統合するほか、高速化に取り組む。

高い処理能力を持つマルチコアプロセッサーは、ADAS(先進運転支援)システムなど自動車の革新的なソフトウエアの活用において最適な環境を提供する。複数のコアでアプリケーションを実行するとタイムロスが生じるため、タイムクリティカルな場面においてはアプリケーションの最適な配分が求められている。

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