ダイムラー、新型「スプリンター」の販売強化に25億ユーロ投資へ

独自動車大手のダイムラーは、今年6月に市場投入する商用バン「スプリンター」新モデルの販売強化に25億ユーロを投資する。開発、製造、マーケティングなどあらゆる部門の活動を強化・拡充するのが目的。スプリンターの販売は好調で、昨年は4%増加の20万台に拡大した。

投資のうち3億ユーロは、中核生産拠点であるデュッセルドルフ工場の設備近代化などに投入する。ダイムラーは米国に商用車工場を建設することを計画しており、5億ユーロを投資する。デュッセルドルフ工場は現在6,500人の従業員を抱えており、米国工場の稼働とともに約1割を削減する計画を数年前から従業員側に予告してきた。ただ、商用バン事業責任者のフォルカー・モーニングヴェーグ氏は、当該モデルの販売がこのまま好調なら計画の取り消しもあるとしている。

ダイムラーは2019年に商用バンのEVモデルを投入する計画だが、フォルクスワーゲン(VW)やルノーはEV商用バンを今年中に投入するとしており、競合に比べ出遅れている。このため、今回の大型投資ではEVモデルの開発も強化する。

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