ベルギーの自動車部品会社パンチ・パワートレインはこのほど、パワーエレクトロニクスの開発会社である仏Apojeeの買収について合意したと発表した。Apojeeの買収により、電気自動車やハイブリッド車向けトランスミッションにおける競争力を強化する。
Apojeeはクレルモン・フェランに本社を置き、フランスのニースとドイツのミュンヘンに拠点を持つ。従業員数は50人。ドイツとフランスの自動車メーカーや自動車部品大手(Tier1)、モータースポーツ業界(フォーミュラEやフォーミュラ1向けのインバーター)に顧客を持つ。
パンチ・パワートレインは、ベルギーのシントトロイデンに本社を置く。連続可変トランスミッション(CVT)やデュアルクラッチトランスミッション(DCT)、電気自動車やプラグインハイブリッド車向けの電動パワートレインなどを生産している。
パンチ・パワートレインは、2016年に中国の複合企業である銀億集団(Yinyi Group)の100%子会社となった。パンチ・パワートレインは2017年には、ドイツの開発会社TEG(フレヒトルフ)を買収している。
パンチ・パワートレインによると、Apojeeは同社にとって、ベルギー本社、アイントホーフェン(オランダ)、フレヒトルフ(ドイツ)に次ぐ、欧州で4カ所目の開発センターとなる。