独ダイムラー、タイでバッテリー生産

独自動車大手のダイムラーは14日、乗用車部門メルセデスベンツ・カーズ用のバッテリーをタイで生産すると発表した。現地提携先のトンブリ・オートモーティブ・アセンブリー・プラント(TAAP)と共同で2020年までに1億ユーロ以上を投資し、既存の車両工場を拡張するとともに、新たにバッテリー工場を建設する。バッテリーの生産は2019年初めに開始する予定。今回の投資により300人を超える雇用創出を見込んでいる。

ダイムラーは将来的に、ドイツ、米国、中国など世界3大陸の6工場でバッテリーを生産する計画。このようなグローバルな生産体制の構築により、車両生産のように、各市場の需要に柔軟かつ効率的に対応できる体制を整える。

今回の投資では、バンコクにあるメルセデスベンツの車両工場を拡張し、プラグインハイブリッド車など生産モデルのラインアップを大幅に拡充する。バッテリー工場は、メルセデスベンツ工場の近くに建設する。敷地面積は4万8,000平方メートルで、現地生産するプラグインハイブリッド車にバッテリーを供給する。

メルセデスベンツは現在、9モデルをタイで現地生産している。メルセデスベンツの2017年のタイ市場における販売は1万4,000台を超え、過去最高を記録した。

TAAPはメルセデスベンツのモデルを2017年は1万2,000台以上、生産した。TAAPの工場では現在、従業員1,000人超が勤務している。今回の投資を通して増員する従業員300人超のうち、100人がバッテリー生産に携わる予定。

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