仏自動車大手のグループPSAは12日、アフリカのナミビア開発公社(NDC)と合弁会社設立に関する合意書に署名したと発表した。ナミビアの沿岸中部の港湾都市ウォルビスベイでオペルとプジョーのモデルを組み立てる。2018年下半期に生産を開始する予定。2020年までに年5,000台の生産規模を目指している。
合弁会社では当初、オペル「グランドランドX」とプジョー「3008」を生産する計画で、今後さらに市場ニーズに応じて生産モデルを増やしていく方針。車両は、南部アフリカ関税同盟(SACU)で販売する計画。SACUには、ナミビア、南アフリカ、ボツワナ、レソト、スワジランドの5カ国が加盟している。
今回の合意は、PSAの成長戦略「プッシュ・ツー・パス」の一環に位置づけられる。PSAは中東、アフリカ地域で販売するモデルの70%を現地生産する目標を掲げている。また、PSAのジャンクリストフ・ケルマール・エグゼクティブ・バイスプレジデント(中東・アフリカ地域担当)は、「ナミビアへの投資はグループPSAの長期戦略の一環であり、中東、アフリカ地域におけるグループ販売で2025年に100万台の達成をめざしている」と明らかにした。