VW商用車ブランド、中国現地生産へ=独紙

独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の商用車ブランドであるフォルクスワーゲン・ヌッツファールツォイゲ(VWN)が中国での現地生産を計画している。安徽江淮汽車(JAC)と合弁会社を設立し、開発・販売で協力する計画。2020年または2021年の生産開始を見込んでいる。VWNのヨルン・ハーゼンフス取締役が独地方紙『ハノーファーシェ・アルゲマイネ・ツァイトゥング』(HAZ、2月28日付)とのインタビューで明らかにした。

ハーゼンフス取締役によると、当初はVWNとJACの各2モデルを改良する計画。改良したJACモデルをVWのロゴで販売する可能性もあるとしている。なお、生産については、JACとライセンス契約し、完全委託する方針。ハーゼンフス取締役はこれについて、「我々は投資に極めて慎重で、一度に巨額な投資をするのは避けたい」とコメントしている。なお、具体的な投資規模や生産台数については言及しなかった。

VWは乗用車ブランドではすでに中国に生産進出しているが、VWNはこれまで、年数千台のマルチバンを中国に輸出するにとどまっていた。ハーゼンフス取締役は、現地生産により販売価格を大幅に引き下げることができる、との見解を示している。