三菱ふそうトラック・バス(神奈川県川崎市、MFTBC)は16日、英国のロンドンで電気小型トラック「eキャンター」を運送大手のDPD、製粉大手のホーヴィス、物流大手のウィンカントンの3社に納車したと発表した。英国での納車は初めて。
3社はロンドンおよび周辺地域における配送業務に「eキャンター」を投入する。DPDは当初の2年間は1台を業務に投入する。ホーヴィスは2台、ウィンカントンは5台を調達した。
「eキャンター」は総重量7.5トンで、最大積載量は車体や用途によって最大4.5トンまで対応している。容量13.8kWhのリチウムイオン電池を6個組み合わせた充電池を搭載し、航続距離で100キロメートル以上を確保している。
欧州・北米市場向けはポルトガルのトラマガル工場で、日本市場向けは川崎工場で生産している。2017年9月にニューヨークで発表し、これまでにUPS(米国)、ヤマト運輸、セブンイレブン(以上、日本)、DHL、DBシェンカー、レーノス、ダクサ(以上、ドイツ)などに納車している。
MFTBCは2017年に電気トラック・バスを扱う新ブランド「E‐FUSO」を立ち上げた。