独自動車部品大手のボッシュは11日、独アーヘン工科大学(RWTH)が設立した電気自動車の開発ベンチャー企業e.GO Mobileと自動運転によるバレットパーキングサービスの開発で協力すると発表した。
年内にもRWTHのキャンパスにある駐車場で、e.GO Mobileが開発したモデル「e.GO Life」を最大12台投入して実用試験を実施する計画。投入する車両は、e.GO Mobileの社用車で、社員が業務や自動駐車のデモンストレーションなどに使用することができる。
プロジェクトの第2段階では、自動バレットパーキングサービスにより、駐車面積を有効活用する取り組みを実施する。既存の駐車用スペースに駐車できる台数を最大で50%増やすことができると見込んでいる。
また、自動バレットパーキングサービスの信頼性を確保するため、同プロジェクトでは当初から、独技術監査大手のテュフや現地当局と協力する。
バレットパーキングはホテルなどで顧客の運転してきた車を係員が代わりに駐車し、外出時には玄関まで出してきてくれるサービス。今回のプロジェクトでは同様のサービスを、スマートフォンを介した自動運転で行う。
利用者は、ドロップオフエリアで車から降り、スマートフォンで空いている駐車スペースに自動運転で駐車するよう指示する。再び車を使用する際には、車両が自動運転でピックアップエリアまで出てくる仕組み。
ボッシュは独自動車大手のダイムラーとも自動運転によるバレットパーキングサービスの開発で協力している。ダイムラーとは、シュツットガルトにあるダイムラーのメルセデスベンツ博物館の駐車場でプロジェクトを実施している。