欧州自動車工業会(ACEA)が18日発表した欧州連合(EU)(マルタを除く27カ国)の2018年3月の新車販売(登録)は179万2,599台にとどまり、前年同月に比べ5.3%減少した。販売減少は今年に入り初めて。昨年は3月単月では過去最高を記録し、高水準であったことの反動が一因。ただ、主要国では、英国で低迷が続いており、3月は15.7%減少した。イタリア(5.8%減)とドイツ(3.4%減)も前年同月を下回った。フランス(2.2%増)とスペイン(2.1%増)は増加している。
メーカー別の3月の登録台数は、最大手のフォルクスワーゲン(VW)・グループが前年同月比0.3%増の40万5,103台。2位のPSAグループは、GMから買収したオペル・ボクソールが加わった効果で59.7%増となった。3位のルノー・グループは3.2%減に低迷した。
日本勢では、トヨタ・グループ(4.3%減)、日産(17.8%減)が前年同月を下回った。ホンダは12.1%の2ケタ増を確保した。
1~3月の累計は、前年同期比0.7%増の417万1,628台。スペイン(10.5%増)、ドイツ(4.0%増)、フランス(2.9%増)で伸びた一方、イタリア(1.5%減)、英国(12.4%減)は前年同期を下回っている。2004年以降にEU入りした新規加盟国(EU12カ国)は11.9%増と大きく伸びている。