独ヘラー、中国に電子部品の合弁設立

独自動車用照明・電子部品大手のヘラーは、中国の北京汽車集団(BAICグループ)傘下の北京海納川汽車部件股彬有限公司(BHAP)と新たに電子部品生産の合弁会社を設立する。4月26日に、北京モーターショー(一般公開:4月29日~5月4日)で合弁会社設立の契約書に署名した。ヘラーとBHAPはすでに、2014年から自動車用照明システムの合弁会社を運営しており、両社にとって2番目の合弁会社となる。

新合弁会社HELLA BHAPエレクトロニクス(江蘇省)は、2018年下半期に正式に設立する予定。ヘラーにとっては、中国で初めての電子部品生産の合弁会社となる。出資比率はそれぞれ50%。現在、江蘇省鎮江市に新工場を建設している。

新工場の当初の生産面積は7,000平方メートル、従業員数は200人以上を計画している。

2020年初めに量産を開始する予定。ヘラーによると、新工場では当初、BAICグループの顧客向けに様々な電子制御装置を生産する予定。将来は、エネルギー管理や運転支援分野の部品にも生産品目を拡大していく見通しを示している。

ヘラーのロルフ・ブライデンバッハ社長は新合弁会社の設立について、「中国は世界で最も成長率の高い自動車市場の一つだ。自動運転、デジタル化、電動化といった自動車市場のトレンドを受けて、我々は当社の電子部品需要が引き続き拡大すると見込んでいる」との見解を示している。

ヘラーの2016/17年度決算(5月末締め)におけるアジア・太平洋地域の売上高は10憶ユーロ超だった。同地域の従業員数は6,000人を超える。

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