独自動車部品大手のエルリングクリンガーは9日、ソーラー電気自動車を開発するドイツの新興企業ソノ・モーターズからバッテリーシステムの開発・生産を受注したと発表した。契約期間は8年で、契約規模は総額で数億ユーロとなる。
ソノ・モーターズは、ソーラー電気自動車「シオン」を開発している。同モデルは、市街地での走行を想定した低価格車で、電力網から充電した電力で走行するほか、車体に組み込んだ太陽光発電セルで発電することができる。航続距離は250キロメートル。分散型発電設備としてエネルギーを供給することも可能で、充電した電力を家電などに利用することもできる。ソノ・モーターズは、2019年下半期に「シオン」を市場投入する計画。
エルリングクリンガーは、ドイツ国内の拠点でソノ・モーターズに供給するバッテリーシステムを生産する見通しを示している。2019年下半期に量産を開始する予定。