独自動車部品大手のコンチネンタルは17日、米国のシリコンバレーに拠点を置くDigiLensに追加出資したと発表した。今回実施されたシリーズC投資ラウンドの完了後、コンチネンタルの出資比率は約18%に拡大する。また、コンチネンタルの計器&ドライバーHMI(ヒューマン・マシン・インタフェース)事業を統括するトールステンアレクサンダー・ケルン氏は、DigiLensの監査役に就任する。
DigiLensは、拡張現実(AR)ヘッドアップディスプレイ(HUD)の開発に使われる、ホログラフィック光導波路技術を基盤にした投影技術に優れている。コンチネンタルとDigiLensは、自動車向けHUDの開発で戦略的提携しており、コンチネンタルは2016年に初めてDigiLensに出資した。
DigiLensのホログラフィック光導波路技術は、自動車のほか、航空機、オートバイ用ヘルメットなど様々な分野のHUDに活用することができる。同社の技術を活用したHUDは、投影面積が広いほか、投影機を小型化できる利点がある。
コンチネンタルは、今回の出資比率の拡大により、ホログラフィック光導波路技術を使用したHUDの開発・市場投入を加速する。