英乗用車生産、4月は5.2%増加

英自動車工業会(SMMT)が5月31日発表した同国の2018年4月の国内自動車生産統計によると、乗用車の生産は12万7,952台となり、前年同月に比べ5.2%増加した。前年同月は、復活祭(イースター)の祝日の関係で生産が2ケタの減少となり、大幅に落ち込んでいた反動が増加の一因。複数の工場で新モデルや改良モデルの出荷により生産量が増えたことも寄与した。カテゴリー別では、国内向け(7.3%増)、輸出向け(4.7%増)のいずれも増加している。

1~4月の累計は、前年同期比3.9%減の56万8,378台にとどまった。国内向けが10.3%減と大幅に落ち込んでいる。全体の80%を占める輸出向けは2.2%の減少となった。

■ 4月の商用車生産、19.0%増

4月の商用車生産は、前年同月比19.0%増の7,299台に拡大した。輸出向けが28.5%増、国内向けも0.9%増と小幅ながらも前年同月を上回った。1~4月の累計は、2万6,551台と、前年同期に比べ10.2%減少した。内訳は、輸出が4.3%減、国内向けは21.1%減と大きく落ち込んでいる。

■ 4月のエンジン生産、17.3%増

4月のエンジン生産は、前年同月比17.3%増の23万2,400基と2ケタの増加だった。輸出向けが30.5%増、国内向けは0.4%の増加だった。1~4月の累計は、前年同期比7.5%増の101万3,456基となり、初めて100万基の大台を超えた。4月までの累計でも、輸出が15.9%増と好調で、国内向けは3.6%減にとどまっている。

SMMTのホーズ会長はエンジン生産の増加について、「研究開発(R&D)や施設への大型投資がよい結果をもたらしている。先進的な低エミッションの内燃エンジンに対する需要が堅調に推移している」とコメントした。

上部へスクロール