独自動車大手フォルクスワーゲン（VW）傘下の高級車大手アウディはこのほど、5月の販売が前年同月比0.7％増の16万600台となり、1～5月の累計では前年同期比6.4％増の78万5,300台に拡大したと発表した。
5月の地域別の販売では、アジア・太平洋地域が前年同月比9.3％増の5万8,200台と好調で、うち、中国では7.7％増の5万1,732台を販売した。北米も1.6％増の2万4,800台に拡大した。一方、欧州は、5.2％減の7万2,150台と低迷した。うち、ドイツは2万5,574台と、前年同月にくらべ9％減少している。
モデル別では、SUV「Qシリーズ」の販売が好調に推移している。5月までの累計販売は28万7,500台（10.9％増）となり、全体の36.6％を占めている。
アウディは2025年までに販売台数の半数を「Qシリーズ」とする計画。米国はすでに今年5月の販売で51％に達した。欧州では33％、中国では34％となっている。同シリーズ内で最も好調な「Q5」は今年の累計販売が12万5,750台となっており、5月だけで前年同月比16％増の2万4,700台を販売した。
アウディは「Qシリーズ」の新モデル「Q8」を第3四半期から欧州市場に投入する予定。米国では今年末、中国では2019年上半期から販売する。