ポルシェ・コンサルティング、ベルリンと米シリコンバレーに新オフィス開設

独フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級スポーツカーメーカーであるポルシェは13日、マネジメントコンサルティング子会社のポルシェ・コンサルティングがドイツのベルリンと米カリフォルニア州のシリコンバレーにあるベルモントにそれぞれ新オフィスを開設したと発表した。これにより、ポルシェ・コンサルティングの拠点数はこれまでの7カ所から9カ所に拡大した。

ベルリン、ベルモントは、イノベーションを推進する新興企業や大学、起業や新興企業の成長を支援するインキュベーターやアクセラレーターが多く、ネットワークを構築しやすい利点がある。

新オフィスはそれぞれ、VWグループの拠点の近くに開設した。ベルリンオフィスは、ビッグ・データや機械学習、モノのインターネット(IoT)などデジタル技術分野の研究・開発に取り組む「ポルシェ・デジタル・ラボ」と同じ建物内にある。ベルモントのオフィスも、VWのエレクトロニクス・リサーチ・ラボラトリーに隣接している。

■ 売上高で過去最高を更新、2018年は100人を増員

ポルシェ・コンサルティングの2017年の売上高は1億3,600万ユーロ(2016年:1億1,650万ユーロ)となり、過去最高を更新した。同社は、新拠点の開設など事業拡大に伴い、2018年に従業員100人を新たに採用する計画。特に、新技術やイノベーションの専門家、コンサルティングや産業分野に長年勤務した経験を持つ人材を探している。

ポルシェ・コンサルティングは1994年の設立で、ビーティッヒハイム=ビッシンゲン(シュツットガルト近郊)に本社を置く。従業員数は約500人。デジタル化や新しいい事業モデルの開発などをサポートしている。自動車業界のほか、航空宇宙、機械・産業設備、金融サービス、消費財、建設分野などにも顧客を持つ。

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