独自動車大手BMWグループのハラルド・クリューガー社長は、6月29日発行の独経済紙『ハンデルスブラット』に掲載されたインタビュー記事の中で、中国のリチウムイオン電池大手コンテンポラリー・アンペレックス・テクノロジー・リミテッド(寧徳時代新能源科技、CATL)からバッテリーセルを調達すると明らかにした。先ごろ、数十億ユーロ規模の契約を交わしたという。CATLは、欧州に工場を建設することを明らかにしている。
クリューガー社長によると、BMWはCATLの欧州工場から、2021年に発売予定の電気自動車の新モデル「iネクスト」に搭載する電池セルを調達する。当該セルは、BMWが共同開発してきた電池セルの第5世代になるという。
BMWはこれまでリチウムイオン電池を韓国のサムスン電子の子会社であるサムスンSDIから調達してきた。クリューガー社長はCATLとの契約について、「当社では2025年までに電気駆動モデルのラインアップが25モデルに増える計画であり、複数のサプライヤーが必要になる」と説明し、サムスンとも引き続き良好な協力関係を維持していく方針を示した。