独リチウムイオン電池システムメーカーのAKASOLは16日、独自動車大手ダイムラーのバス部門(ダイムラー・バスズ)が製造するメルセデスベンツの電気バス「eシタロ」にリチウムイオン電池システムを供給すると発表した。ドイツ中部ヘッセン州のランゲン工場で今秋に、第1世代の「AKASYSTEM OEM」の量産を開始する。2020年から供給を開始する予定の第2世代の開発も進めている。
現行のバッテリーパックの電池容量は25キロワット時。第2世代では設置容積、重量はそのままで電池容量が約35%増の33キロワット時に拡大する。バス1台当たりに搭載する電池容量は243キロワット時から、330キロワット時に増える。これにより航続距離は市街地での走行(SORT2)で最大200キロメートル、最適な走行環境では最大250キロメートルに伸ばすことができる。
AKASOLは2017年にランゲンに新工場を開設した。同工場の生産能力は年300MWhで、これは電気バス約1,500台分の電池需要に相当する。第2段階として生産能力を2020年までに2倍の年600MWhに拡大する計画。