欧州自動車工業会(ACEA)が25日発表した商用車新車登録統計によると、欧州連合(EU)(マルタを除く27カ国)における2018年6月の商用車新車販売は、前年同月比7.3%増の24万7,000台に拡大した。特に全体の約85%を占めている小型商用車の販売が好調だった。
主要国では、スペイン(9.0%増)、ドイツ(7.2%増)、フランス(3.2%増)が前年同月を上回ったが、イタリア(1.3%減)と英国(7.7%減)は低迷した。なお、スウェーデンは、173.7%増の1万7,482台と、前年同月に比べ約3倍に急伸している。
6月のセグメント別登録台数は、3.5トン以下の小型商用車が前年同月比8.3%増の20万9,364台と好調で、金融危機前の2007年6月の水準を初めて超えた。2004年以降にEU入りした新規加盟国(EU12カ国)が14.9%増と大きく伸びている。
3.5トン超の中・大型トラックは前年同月比2.3%増の3万4,196台、16トン以上の大型トラックも前年同月比2.3%増の2万7,580台だった。
バスは、前年同月比3.4%減の3,440台にとどまった。主要国では、イタリア(44.2%増)とフランス(22.0%増)が2ケタ増、スペイン(33.6%減)と英国(21.7%減)は2ケタの減少となり、大きなばらつきが見られた。
■ 1~6月は4.7%増
上半期(1~6月)のEU(マルタを除く27カ国)の商用車新車販売は、前年同期比4.7%増の約130万台となった。
主要国では、スペイン(10.9%増)が2ケタの増加だった。フランス(5.0%増)、ドイツ(3.7%増)、イタリア(2.1%増)も前年同期を上回った。英国は3.5%の減少だった。