BMW、ハンガリーに新工場

独自動車大手のBMWグループは7月31日、ハンガリー東部のデブレツェン近郊に新工場を建設する計画を発表した。約10億ユーロを投資する計画。生産能力は年15万台で、従業員数は1,000人を超える予定。新工場では、従来の内燃エンジンだけでなく、電気駆動モデルも生産できる体制とする。なお、新工場の稼働時期や生産モデルは今後決定するもよう。

BMWグループのハラルド・クリューガー社長は新工場の建設について、「中国、メキシコ、米国での大型投資に欧州が続き、アジア、アメリカ、欧州の世界生産のバランスをとる」と説明した。

BMWグループにとって欧州は主力市場であり、2017年の販売のうち、欧州は約110万台と、全体の約45%を占めた。2018年上半期(1~6月)の欧州販売は前年同期比1.2%増の56万台超となっている。

デブレツェンは、インフラが整備されており、物流アクセスも良いほか、近郊にすでにサプライヤーネットワークが構築されていることなどが決め手となった。ハンガリーにはすでに、BMWの競合であるアウディとダイムラーが工場を持つ。

BMWグループは2004年からハンガリーに独自の拠点を持っており、2017年はハンガリーで総額14億ユーロの部材やサービスを調達した。

上部へスクロール