インドの鉄鋼大手タタ・スチール傘下のタタ・スチール・ヨーロッパ は7月26日、アルミニウム屋根材を製造する独子会社カルジップ(Kalzip)を、独ダルムシュタットのDonges SteelTec GmbHに売却することで合意し、契約に署名したと発表した。カルジップはドイツ西部のコブレンツに本社を置き、アルミニウム屋根材や装飾壁面パネルなどを生産している。タタ・スチールはここ数年、欧州の長尺鉄鋼材や特殊鋼などのノンコア事業を売却・清算し、中核事業である帯鋼材に注力する構造改革を進めている。今回の売却はその一環となる。カルジップの全従業員はDonges SteelTecに移籍する見通し。