独フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社であるシュコダ自動車は、今年上半期の営業利益が前年同期比4.5%減の8億2,100万ユーロ(前年:8億6,000ユーロ)にとどまった。
クラウス・ディーター・シューマン財務担当取締役によると、未来技術や新製品開発への投資が減益の大きな原因という。また、為替差損や、4月から実施した賃上げによる人件費増加も影響したという。売上高利益率も前年同期の9.9%から9%に低下した。
一方で上半期の売上高は前年同期比5.1%増の92億ユーロに拡大し、上半期としては初めて90億ユーロを突破した。自動車出荷台数も、前年同期比11.6%増の65万2,700台に伸びるなど好調に推移している。この結果についてシュコダのベルンハルト・マイヤー社長は、2025年に向けた戦略が正しく機能していることを示している、と語る。同社は2020年までに新たに19のモデルを市場投入するほか、電気自動車(EV)やデジタルサービスなど未来技術への投資を強化している。