ドイツ貿易・投資振興機関(GTAI)がこのほど実施したアンケート調査で、中国企業がいくつかの産業分野で国外市場においてドイツ企業の競合に躍進してきていることが明らかになった。同調査は、GTAIがドイツ製品(「メード・イン・ジャーマニー」)の評価に関する調査の一環として実施したもので、世界43カ国のGTAI職員を対象に、「国外におけるドイツ企業の競合はどこの国の企業か」と質問した。
これによると、「工作機械」では、中国(28)と回答した人が最も多く、米国(23)、イタリア(10)が続いた。「情報・通信技術」も中国(24)が最も多く、米国(21)、日本(10)が続いた。
中国は、「エネルギー技術」と「健康関連」では2位、「環境技術」では3位だった。トップ3入りしていない分野は、自動車とコスメティックのみで、自動車は、日本(30)、フランス(15)、韓国(13)が、コスメティックは、フランス(35)、米国(18)、イタリア(7)が上位を占めた。
すべての業界の合計では、米国(187)、中国(141)、フランス(121)、日本(98)、イタリア(82)の順位となり、中国は米国に次いで2位につけている。
GTAIは今回の調査結果について、中国企業は顧客需要を満たす低価格製品(いわゆるグッドイナフ製品)のみにとどまらず、例えば「情報・通信技術」などすでにハイテク分野にも進出してきていると分析している。