スペイン鉄道車両製造大手のCAFグループは5日、ポーランドのバス製造大手ソラリスの買収手続きが完了したと発表した。ソラリスの資本の100%を取得した。なお、CAFグループは、ポーランド開発基金(PFR)が将来においてソラリスの資本の35%を取得して少数株主になることができるとするオプション契約でも合意した。これによりソラリスはポーランド企業としてのアイデンティティが維持する。同手続きは数週間以内にも完了する見通し。CAFは7月にソラリスを買収すると発表していた。
CAFグループは、ソラリスの買収により、新しい戦略を展開する可能性が広がる。例えば、都市部における移動において、電動車両(エレクトロモビリティ)を活用したサービスを提供できるようになる。
ソラリスは1996年の設立。従来の内燃エンジンを搭載したバス(ディーゼル、天然ガス)のほか、電気バスやハイブリッドバス、トローリーバス、燃料電池バスなど幅広いラインアップを持つ。