独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)とドイツ鉄道(DB)はこのほど、ドイツのログイン管理のプラットフォーム連合「Verimi」に加盟したもようだ。独業界紙『オートモビルボッヘ』(9月11日付、電子版)が報じた。同紙によると、VWは金融・モビリティーサービス事業を担当するフォルクスワーゲン・ファイナンシャル・サービス部門を通して同連合に加盟した。
Verimiはオンライン手続きにおける利用者の本人確認を行うための情報を管理する認証プラットフォームで、4月初めにスタートした。ウェブサイトでのログインやビデオ認証のサービスを提供している。利用者は1回の登録手続きで、さまざまなウェブサイトやサービスでのログインが可能になり、ウェブサイト毎に新しいパスワードを作成する煩わしさがなくなる利点がある。
Verimiは、英語の「verify(照合する)」「me(私)」を組み合わせた造語。同連盟には、アリアンツ(保険)、ダイムラー(自動車)、ドイツテレコム(電気通信)、ドイツ銀行(金融)、ルフトハンザ(航空)、アクセル・シュプリンガー(メディア)、ヒア(マッピング・位置情報サービス)などが加盟している。
Verimiは、フェイスブックやグーグル、ツイッターなどの米国大手に対抗するもので、最高水準のデータセキュリティやデータ保護、欧州連合(EU)法に沿ったプラットフォームであることを強調している。
ドイツにはVerimiのほかにも、ユナイテッド・インターネット(インターネット)、RTL(放送)、プロジーベンSAT1(放送)が設立したログイン連合「netID」がある。