マグナ・シュタイヤー、BMWから自動運転用試験車両を受注

カナダの自動車部品大手マグナ・インターナショナルのオーストリア子会社マグナ・シュタイヤーは、独自動車大手のBMWから自動運転技術を搭載する試験車両の製造で大型受注を獲得したもようだ。ドイツのミュンヘン拠点で、BMW「7シリーズ」から主要部品を外し、コンピューターやデータ管理装置、カメラ、ライダー(LIDAR)センサーなどの自動運転機能に必要な機器を装備するという。試験車両はドイツのほか、中国での試験走行にも投入されるもよう。独業界紙『オートモビルボッヘ』(9月29日付、電子版)が報じた。

同紙によると、マグナ・シュタイヤーのミュンヘン事業所には、従業員約1,000人が勤務しており、欧州ではマグナ・シュタイヤーの本社のあるオーストリア・グラーツに次ぐ規模になっているという。今回の受注では、「レベル3」と「レベル4」の自動運転技術を試験するための車両を製造するもよう。受注規模は5,000万ユーロ前後と見られている。

BMWは、高度自動運転技術を搭載した車両を2021年に市場投入する計画。既にいくつかのモデルでは「レベル2」の運転支援システムを装備している。近い将来、「BMW Personal CoPilot」の名前で「レベル3」の自動運転機能を導入すると見られている。

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