中国・湖北省の襄陽市は、ドイツの企業・機関の誘致に積極姿勢を示している。特に、自動車産業の誘致に注力しており、ドイツのハノーバーで開催された国際商用車見本市(IAA、2018年9月20~27日)では、同市の魅力を紹介するとともに、同地域に拠点を持つサプライヤーが出展した。また、同見本市では、襄陽市とドイツ・中国経済協会(DCW)が覚書(MoU)を締結した。
ドイツ企業・機関の誘致では、自動車産業のほか、産業のデジタル化を目指す「インダストリー 4.0」、持続可能性、環境都市(エコシティ)の分野における協力関係の構築を模索している。
襄陽市(人口:約600万人)では以前、繊維産業が栄えていたが、近年は自動車産業が発展している。自動車大手の仏PSAグループや日産、ドイツの中堅企業などがすでに同市に拠点を設けている。また、同地域に拠点を持つ中国の自動車部品メーカー14社がドイツなどに製品を輸出している。