独設備機械大手のデュルはこのほど、子会社Durr Assembly ProductsGmbHが自動、半自動運転車の走行を試験する2種類の装置を開発したと発表した。
一つは、ローラー上に走らせて試験する「x-road courve」と呼ばれるシャシダイナモメーターで、旧来のブレーキや変速機、アンチロック・ブレーキシステム(ABS)性能を検査できる。同社によると、従来のローラー試験装置のフロントアクスル(前軸)を改良することによって初めて無人で試験できるようになった。舵角がレーザー技術により測定され、揺れるローラー装置によって調節されるため、車両は高速試験中でも常にベンチ(試験台)の真ん中にとどまることができる。また次のステップとしてバーチャルリアリティー(VR)技術を使って障害物や先行車を見分け、適時のブレーキ制御や回避が可能かなどを検査できようになるという。もうひとつの技術は「x-around」と呼ばれるマルチ・センサー試験装置で、カメラやレーダー、ライダーなどのセンサー機能を検査・調整することができる。この試験装置はオーストリアの自動車エンジニアリング大手AVL Listと共同で開発した。