独べバスト、中国向け商用車用電池生産で万向集団 A123と協力

自動車用ルーフシステムなどを生産する独ベバストは11月27日、中国の浙江省杭州市に本社を置くリチウムイオン電池メーカー、万向集団 A123(Wanxiang A123)と上海で、戦略的提携に関する合意書に署名した。両社はそれぞれノウハウを持ち寄り、長期的に協力する意向。最初のプロジェクトとして、べバストが中国市場向けに販売する商用車用の標準的なバッテリーシステムに組み込むためのバッテリーモジュールの開発・生産で協力する。

万向集団 A123は、ニッケルマンガンコバルト(NMC)系バッテリーセルを使用したバッテリーモジュールを生産している。その一方、べバストは、温度管理やシステム統合のノウハウを持ち、バッテリーセルを効率的に使ったバッテリーシステムを提供することができる。

べバストは2018年3月には、韓国のサムスン電子の子会社であるサムスンSDIと欧州市場向けのバッテリーシステムについて同様の提携契約を締結している。サムスンSDIは、べバストの商用車用バッテリーシステム向けに、バッテリーモジュールを開発・供給。べバストは、同社のバッテリーパックにサムスンSDIのバッテリーモジュールを組み込み、このバッテリーパックを使用して、顧客ニーズに応じたバッテリーシステムを組み立てる。

上部へスクロール