ドイツ乗用車新車登録、11月は9.9%減少

ドイツ連邦陸運局(KBA)が4日発表した2018年11月の国内乗用車新車登録は、27万2,674台となり、前年同月に比べ9.9%減少した。大幅な減少は、昨年11月の登録台数が2006年以降で最も多かったことが背景にある。1~11月の累計では、前年同期比0.4%減の319万8,720台だった。

11月の登録台数を顧客別でみると、法人が全体の65.9%(前年同月比:6.3%減)、個人は34.1%(同:16.1%減)を占めた。

燃料別では、ガソリン車が前年同月比12.5%減の16万3,420台(市場シェア:59.9%)、ディーゼル車は10.0%減の9万2,642台(34.0%)だった。電気自動車は40.6%増の4,262台(1.6%)と2ケタの伸び率だった。ハイブリッド車は34.7%増の1万1,672台(4.3%)、うちプラグインハイブリッド車は38.5%減の2,004台(0.7%)だった。液化石油ガス車(LPG)は13.2%減の409台(0.1%)、天然ガス(CNG)も64.6%減の250台(0.1%)と大きく後退した。

ブランド別では、ドイツ勢は、MINI(27.9%増)、BMW(11.5%増)が2ケタ台の伸び率、メルセデス(6.0%増)、フォード(4.4%増)も前年同月を上回った一方、ポルシェ(54.6%減)、アウディ(42.6%減)、VW(15.4%減)は2ケタの減少だった。

国外ブランドでは、ボルボ(30.1%増)が好調。日本勢では、三菱自(30.6%増)が2ケタ台の伸び率を確保。スズキ(4.6%増)も前年同月を上回ったが、日産(46.7%減)、ホンダ(28.9%減)、スバル(18.3%減)が2ケタ減、トヨタ(4.9%減)、マツダ(3.1%減)、レクサス(3.0%減)も前年同月を下回った。

■11月の生産・輸出は22%減少

独自動車工業会(VDA)によると、11月の国内生産は前年同月比22%減の45万500台、輸出も22%減の34万4,100台と、前年同月を大きく下回った。1~11月の累計では、国内生産が前年同期比9%減の481万4,500台、輸出は8%減の374万3,300台だった。

国内受注も前年11月の水準が高かった反動で、前年同月比18%減と大幅な落ち込みとなった。1~11月の累計でも前年同期比約4%減と低調だった。

上部へスクロール